〈スポーツ〉徳島ヴォルティスJ1昇格 記念! 7年前の初昇格からこれまでの激闘を振り返る

〈スポーツ〉徳島ヴォルティスJ1昇格 記念! 7年前の初昇格からこれまでの激闘を振り返る

情報掲載日:

やりました!!

『徳島ヴォルティス』が7年ぶりのJ1昇格を決めました!

リカルドロドリゲス監督体制4年目の今シーズン。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2月23日に行われた第1節『東京ヴェルディ』戦以降、4カ月以上公式戦が延期となる前代未聞の事態となりました。

再開後初戦の『愛媛FC』戦は3‐0とリードしながら、最終的には3‐4で逆転負け、次の『京都サンガF.C.』戦も引き分けと、お世辞にも好発進といかなかったチームですが、すぐに軌道修正し勝ち星を積み重ね、本日12月16日現在で、25勝9分7敗。

チーム創設以来初となるJ2 優勝も限りなく手の届く範囲にあります。

残りあと1試合ー。

「今度こそ、優勝してJ1へ昇格したい」

7年前の忘れ物を、今こそみんなの手で掴むとき

選手・スタッフ・サポーターの想いは一つ

《激闘の歴史》初のJ1昇格(2013)

当時の『あわわfree』(2014年1月号)

クラブのスローガンは「KEEP GOING FORWARD 2013 跳動」

監督は『ギラヴァンツ北九州』の現監督・小林伸二さん。

前年15位でシーズンを終えた『徳島ヴォルティス』はオフに、MF柴崎晃誠やFW高崎寛之らを獲得。

しかし、開幕から3戦未勝利、リーグ戦の半分を消化した段階でも15位と本来の実力を発揮できないままでいました。転機となったのはシステムの変更。これまでサイドのスペースが空き、守備の連係が崩れることが多かったことから、4‐4‐2にシステムを変更。2トップの前線からの守備、サイドハーフがイキイキと動けるようになり、パスコースを限定するプレスをかけられるように。

そこから凄まじい勢いで追い上げをみせJ1昇格プレーオフ出場圏内の4位を確保。プレーオフ初戦は『ジェフユナイテッド千葉』と引き分けたももの、リーグ戦上位の『徳島ヴォルティス』が決勝に進出。『京都サンガF.C.』と対戦しました。

プレーオフ決勝のスタメン

(GK)松井謙弥(現『水戸ホーリーホック』)

(DF)アレックス(現『徳島ヴォルティス』ユースコーチ)、橋内優也(現『松本山雅FC』)、千代反田充(引退)、藤原広太朗(現『鹿児島ユナイテッドFC』)

(MF)大崎淳矢(現『栃木SC』)、柴崎晃誠(現『サンフレッチェ広島』)、濱田武(現『セレッソ大阪』サッカースクールコーチ)、宮崎光平(引退)

(FW)津田知宏(現『FCマルヤス岡崎』)、高崎寛之(現『FC岐阜』)

結果

2‐0(得点:千代反田充、津田知宏)

プレーオフ決勝に勝利し、チーム史上初めてJ1 昇格。

小林監督は、「厳しい中から少しずつ伸びていって、選手が成長してチームが成長したという感じがしています」とコメントしていました。

もちろん徳島の街も大盛り上がり! 船を使って監督や選手がパレードしたときは多くの人でにぎわったことを覚えています。

《激闘の歴史》厳しい現実と収穫(2014)

当時の『あわわfree』(2015年1月号)

クラブスローガンは「共創 〜KEEP GOING FORWARD 2014〜」

監督は昨年に引き続き、小林伸二さん。

J1昇格の立役者MF柴崎晃誠が『サンフレッチェ広島』に移籍。しかしオフの補強は若手選手が中心で、どうしてもその穴を埋めきることができず、不安の残るカタチでJ1での戦いがスタートしました。第1節の『サガン鳥栖』戦は、0-5で敗北、ホーム開幕戦も『セレッソ大阪』に0-2で敗れました。J1の強度の高いサッカーに悪戦苦闘し、開幕から9連敗。ようやく第10節の『ヴァンフォーレ甲府』戦でJ1初勝利となりました。

失点が多く、守備の建て直しが急務となっていた『徳島ヴォルティス』はワールドカップの中断期間中に、DF村松大輔、MFエステバンと代表経験のある選手と契約をまとめますが、攻撃の要だったFWドウグラスが流出。前線でハードワークをこなせる人材が抜けたことでさらにバランスを崩し、とうとう残り5節を残し1年でJ2降格が決定しました。そんななか迎えたホーム最終戦の『ガンバ大阪』戦。結果次第で『ガンバ大阪』のJ1優勝が決まるということもあり、多くの人たちがスタジアムに詰めかけ、来場者は過去最多の1万7274人(現在でも破られていません)でした。

FW宇佐美やFWパトリックらを有する『ガンバ大阪』の猛攻になんとかくらいつく『徳島ヴォルティス』。90分走り続け、『ガンバ大阪』に優勝を目の前で決められるものの、試合じたいスコアレスドローで耐えきり、王者相手に堂々とした戦いぶりでした。

《激闘の歴史》RE START(2015)

当時の『あわわfree』(2016年1月号)

クラブスローガンは「挑戦!〜Keep Going Forward 2015〜」

監督は小林伸二さん。

FW佐藤晃大、DF石井秀典など、現在クラブで活躍する面々をこの時期に獲得。とくにDF石井はライン統率力、巧みなインターセプトが持ち味で、昨年の課題をカバーするピンポイントな補強となりました。

開幕戦の『愛媛FC』との四国ダービーはスコアレスドロー、2節『ギラヴァンツ北九州』戦は敗北。第3節『FC岐阜』戦で勝利するも、なかなかエンジンがかからない『徳島ヴォルティス』。リーグ戦前半終了時点で3勝と、この段階ではJ3降格の危機にありました。そこからFW佐藤の活躍もあり、なんとか持ち直しますが最終的にはリーグ14位。

シーズン中盤から最終節までフル出場で奮闘していたDM富田大介の残した「‟これに勝てば上に行ける”という大事な試合で勝ちきれない。チームもスタッフもサポーターも1つになれたいたのに、悔しい」という言葉が印象的でした。

《激闘の歴史》再建と改革(2016)

当時の『あわわfree』(2017年1月号)

クラブスローガンは「勇往邁進〜Keep Going Forward 2016〜」

小林体制でヘッドコーチを務めていた長島裕明さんが内部昇格

得点力不足を改善するため『ギラヴァンツ北九州』よりFW渡大生、『サガン鳥栖』よりFW山崎凌吾らを獲得。

さらに、現キャプテンのMF岩尾憲もこの年にやってきました。ボランチとしてボール奪取、攻守の切り替えの起点の役割を担い、移籍1年目でレギュラーに定着。実は『徳島ヴォルティス』に移籍する前、J1チームからもオファーがあったというMF岩尾ですが、「自分をもう1つ、2つ上へと成長させるためには、徳島が一番だと思いました」というコメントどおりの変貌をとげました。

また、新加入のFW2人も徐々にフィット。FW渡が二桁12得点を記録しましたが、僕が当時注目していたのはFW山崎。ポジションを慣れないシャドーに移してから一時結果が出せずにいましたが、終盤からは攻守にアグレッシブで無くてはならない選手となり、渡の得点も数多くサポートしました。

結果的にリーグはプレーオフ県外の9位に終わってしまいましたが、現場で見ていてチームの改革への道筋が明確にあらわれているなと感じました。

そして、2016年オフー。

ついに、あの男が徳島へ。

《激闘の歴史》Barriendo~席巻~(2017)

当時の『あわわfree』(2018年1月号)
クラブスローガンは「意気衝天」

クラブ初となるスペイン人指揮官リカルドロドリゲスが監督に就任。

会見では「オハヨウゴザイマス。リカルドロドリゲスデス。ヨロシクオネガイシマス」と日本語で挨拶。「チームがイニシアチブ(主導権)を握って、攻撃的で激しく、アグレッシブなチームを作っていきたい」と語っていました。このスペイン人指揮官の理想は、当時世界を‟席巻”していた『FCバルセロナ』のようなポゼッションサッカー。壮大なビジョンを前に、若いチームがどう生まれ変わるのか楽しみで仕方がありませんでした。

開幕戦を新加入のFW杉本太郎のゴールでモノにした『徳島ヴォルティス』。第3節の『V・ファーレン長崎』戦以降は、FW渡がゴールを量産します。さらにサイドハーフではDF馬渡和彰やDF内田裕斗、DF広瀬陸斗らが躍動。ハードな上下運動をこなし、他チームの脅威となりました。

終盤まで上位チームと接戦を繰り広げた結果。最終順位は監督就任1年目ながら7位と大健闘。粗削りではあるものの、『徳島ヴォルティス』の取り組んだスタイルはJ2を瞬く間に席巻、J1チームの関係者からもマークされるほどでした。

さらに、FW渡はJ2 で日本人最多となる23ゴール(1位は『横浜FC』のFWイバの25ゴール)を記録。それでも最終節に敗れたことでプレーオフ進出を逃したこともあってか、「責任を感じています。1点目を取ってから、2点目を取れるチャンスが僕にあったので。そこで決めきれないのがいまの僕の実力。チームに最後まで迷惑をかけてしまいました」と涙を流していました。

《激闘の歴史》主力流失で危機(2018)

当時の『あわわfree』(2018年12月号)

クラブスローガンは「巻土重来」

前年にチームの目指すべきビジョンを明確化したリカルドロドリゲス監督が続投するも、J1昇格を逃したJ2上位チームは草刈り場となてしまいます。オフにFW渡、DF馬渡らが退団。さらに、シーズン途中にもFW山崎、DF大崎玲央、MF島屋八徳らが次々とJ1クラブへ流出。まとまりかけていたチームが再編成を余儀なくされました。

幸いなことに途中加入のFWピーター・ウタカとFWダビド・バラルがゴールを量産したことで、最終順位を11位に留めることはできましたが、個人技だけではJ1 昇格は見えてきません。ふさぎ込む選手も多いなか、キャプテンのMF岩尾は「戦術やチームとしての融合が難しい1年でした」と振り返りながらも、「また、一つになれる。信じている」と鼓舞しました。

《激闘の歴史》強者の風格(2019)

当時の『あわわfree』(2020年1月号)

クラブスローガンは「一陽来復」

J1昇格のために、変化と結束が必要なシーズン。DF田向泰輝、FW河田篤秀、FW清武功暉、FW岸本武流、DFヨルディ・バイスらを獲得。さらに、前年静岡学園から入団したMF渡井理己がメキメキと頭角を現し、チームにいい刺激となりました。

シーズ序盤、昇格組の『鹿児島ユナイテッドFC』『FC琉球』に敗北するなど、なかなか波にのれないでいましたが、徐々に調子を上げ7-0で勝利する試合も!

好調の要因は戦術の幅の広がり、攻撃に変化をもたらすMF渡井のドリブル、正確無比のDFヨルディ・バイスのロングパスがスイッチとなるビルドアップ、さらにゲーム終盤ではDFヨルディバイスが前線に上がり、セットプレーでのチャンスが増加。これに加え、両サイドからのえぐり上がるようなワイド攻撃。

たとえリードされていても、「どうにかなってしまうんじゃないか?」という、強者の風格が見えはじめました。

その勢いは留まることを知らず、チームのJ2最高位タイの4位でフィニッシュすると、プレーオフも2試合続けて勝ち上がり。J1 の『湘南ベルマーレ』との入れ替え戦へ。試合はMF鈴木徳真のゴールで『徳島ヴォルティス』が先制。リードしたまま後半を迎え、脳裏に「昇格」の2文字が浮かびかけまでしましたが、64分に同点とされ、そのまま引き分けに終わったことで2019年のチームの戦いが終わりました。

試合後、悔しい思いをする選手・サポーター。

しかし、ずっと俯いている人は誰もいなかったように思います。

だって、風格だけでなく『徳島ヴォルティス』は強いと認識できるシーズンになったのですから。

そして、今。想いは一つ。(2020年)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年どおりレギュレーションでの開催が困難となったJリーグ。前代未聞の無観客試合や新型コロナウイルス感染による離脱者の発生など、予想外の出来事が次々と降りかかりました。

しかし、「チームは一つになれる」というMF岩尾の言葉どおり、選手、スタッフ、サポーター、みんなが一丸となり、今年の『徳島ヴォルティス』は隙のないチームとなりました。負けたり、引き分けたりすることが珍しいほど圧倒的。

昇格がかかった『水戸ホーリーホック』戦、『ジェフユナイテッド千葉』戦はかたさもみられ、思うような結果を得られませんでしたが、今晩の『大宮アルディージャ』戦は終始ゲームを支配。本日スタメンに抜擢された浜下の右クロスからチーム内トップスコアラーの垣田がヘディングでゴールをGET。その1点を最後まで守り切ってくれました。

そして、7年前のJ1昇格時にも手が届かなかったJ2優勝も見えています。

「勝って手綱の緒を締めよ」という言葉がありますが、残りはアウェイの福岡戦1試合のみ。

得失点差が開いているため、大量失点さえしなければJ1優勝が決まります。

しかし、こういう大事に試合こそモノにしてほしいー。

今の『徳島ヴォルティス』は、大事な試合で勝ち切れるチームだと信じています。

リカルド・ロドリゲス監督の退団報道など、不安なニュースもありましたが、泣いても笑っても、残り1試合。

最良の結果で、2020シーズンを締めくくれるように願っています。

徳島ヴォルティスサポが監督プレイでJ1昇格目指す!第1節【ウイニングイレブン2020】

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