教えてくれるのは…

―口の健康と全身疾患との関係

　三木院長　歯や口腔ケアが全身のいろいろな病気のリスクを下げてくれるのを知っていますか？ 例えば、肺や心臓へ外部から直接菌やウイルスが入ることはまずありえません。

　高齢者に多い肺炎 や心筋梗こうそく塞の原因となる感染性心内膜炎などの病気、その約40％は口に入った菌やウイルスが体内のさまざ まな臓器に入り込むことが原因と言われています。

　物を食べたり呼吸をしたりと、口は全身で一番外部から物が入りやすい場所なので、当然菌やウイルスも口 内に入りやすくなります。したがって、口の健康を保ち、口内の菌やウイルスを減らすことは全身の健康にもつながるのです。

―正しい口腔ケアを身につけよう

　三木院長　口の健康を維持するためには、定期健診で口内の衛生を保ち、専門家から歯磨きの正しい方法と自分に合った器具を教えてもらい、自宅で続けることが大切です。

　また、食物繊維を多く含む野菜を食べる、租借回数を増やす、糖類を取りすぎないなど、歯の健康や生活習慣についてのアドバイスも行っていますので、ぜひ意識して生活してみてください。

　自分でできる毎日のケアと歯科での定期的なケアとの相乗効果で口の健康と全身の健康を維持していきましょう。

―新時代に向けた“安心”歯科医院づくり

　三木院長　当院には親知らず、インプラント、審美、予防などに対する治療品質を期待して多くの患者さんが来院されます。そして、その患者さんたちは当院が掲げるコンセプトである「口腔から全身へ繋がる健康を大切にする」「口腔環境から考えるQOL」に共感された人でもあります。

　コロナ禍という大きな変化の中、「そんな患者さんたちの期待に応えるためにできることは何か…」と考え抜き、大規模なリニューアルを行いました。ポイントとなる柱は「軽除菌エントランス」「院内全域の抗菌・抗ウイルス化」「全院内常時換気システム」の3つ。

　軽除菌エントランスは、間接紫外線を用いてエントランスそのものをクリーン化。院内全域の抗菌・抗ウイルス化は、壁紙や待合室の椅子などに抗菌・抗ウイルス素材を使用することで、飛沫中の菌・ウイルスを不活化します。そして、全院内常時換気システムを設置することで、院内には常にフレッシュでクリーンな空気が流入されています。

　院内のデザインや色合いも、「やさしさ」にこだわって吟味し、科学的・感覚的両面から、患者さんの〝安心〞を徹底的に追求しています。

―信頼される治療品質を提供

　三木院長　何事にも「絶対」や「完璧」ということはありません。しかし、〝全力で万全〞を目指すことはできます。

　多くの人が感染症に対して不安を抱えているならば、ことさら医療施設としてできることは、先陣を切って取り組まなければならない。当院はそう考えます。

　今後も患者さん一人ひとりの健康のため、治療品質向上はもちろん、「歯科医院にできることを実行する」。そのすべてを使命と感じ、推し進めていきます。