《街ネタ》コオロギラーメンを食べにいってみたら、実は…地球を救うための‟無視”できないプロジェクトだった

《街ネタ》コオロギラーメンを食べにいってみたら、実は…地球を救うための‟無視”できないプロジェクトだった

情報掲載日:

話は遡ること約1カ月前…。

「Instagramで、なんかコオロギ使ったラーメンの投稿がたくさんアップされとる!」

コ・オ・ロ・ギって、あのコオロギ?虫の?

気になって、自分も調べてみると

本当にあった。

しっかり[コオロギの味噌ラーメン]と書いてありました。

しかも、よくよく見ると、提供しているのはなんと!

ランチタイムや週末になると行列ができることもある人気店

『中華そば 田村』さん。

『田村』さんといえば、確かに趣向を凝らした限定ラーメンが楽しめるお店ではあるのですが…。

世界ではハリウッドスターや海外セレブが昆虫食を好んで…みたないな話を聞見ますが、ここは徳島。

天ぷらにソースをかけたり、フィッシュカツにすだちを絞る文化はあっても、お店で昆虫を食べる文化なんてない!

先入観から警戒する人も多そうなのに、数ある食材のなか、なぜコオロギなんでしょう。

コオロギラーメンの取材のはずが、いつの間にか国際的な話しに発展

気になったので、『田村』さんの取材をオファーしたところ、快く引き受けてくださりました。

訪問したのはランチタイムをとうにまわった午後16時頃だったのですが、店内には5~6人のお客さんがいらっしゃり、僕が到着したすぐあとにも数組のお客さんが続けて来店されました。

忙しく厨房で、ラーメンを作る田村さん。

お客さんの流れが落ち着くまで、テーブルで待たせてもらっていると。

「あわわさん、この人コオロギの業者さん」(田村さん) 

へぇ?

なんとそこには…

田村さんにコオロギをおろしている『(株)グリラス』の西郷さんが

こんな偶然ってあるんでしょうか。

(余談ですが、仕込みでないか確認したところ、本当に偶然でした。いわゆる虫の知らせというやつか(笑))

まっつん
まっつん

せっかくなんで、お話伺ってもいいですか?

もちろんいいですよ

西郷さん
西郷さん

コオロギとラーメンのコラボについてなのですが~

よくぞ、聞いてくれました。徳島ではあまり馴染みがありませんが、東京では行列のできる人気店があります。有名人のファンも多く、SNSでとても話題になっていて、『アントカシダ』さんとというお店なんですが、そこにコオロギを提供しているのもうちの会社なんです!

なるほど。すでに実例があるわけなんですね!

そうですね。ラーメン以外も、いろいろなコオロギメニューや昆虫料理を提供されていますよ。そしてそもそもなぜコオロギが、食用として出回っているかというとですね~

(すごい熱量だ)

世界で昆虫食に注目が集まっているからなんです。ブームのきっかけとなったのは、FAO(国連食糧農業機構)が発表した、世界の食料問題の解決策の一つとして昆虫食を推奨する報告書。牛や豚などを飼育するのには大量のエサが必要となるののですが、そのエサとなっているのがトウモロコシや大豆、小麦などの穀物からできた飼料なんです。

穀物は人が生きていくためにも必要なのですが、地球温暖化によって生産被害が生じており、さらに気候変動が顕著になれば安定的な確保が難しくなってくると予想されています。また、エサのもととなる穀物の生産・輸送の過程で大量のCO2を排出。ふん・尿の浄化処理過程やふんの堆肥化の過程では温室効果ガスが排出されているほか、牛のゲップにも温室効果ガスのメタンが含まれています。

(株)グリラスのHPより

もちろん地球にとって適量であれば問題ないのですが、今後ますます世界の人口が増え続ければ、環境破壊につなげってしまうかもしれません。
そこで、コオロギの話に戻るのですが、コオロギは肉に匹敵するくらいタンパク質が豊富でありながら、雑食なのでエサとして食品業界のフードロスを活用できるんです。

フードロスって、最近よく耳にしますが、いわゆる食べ残しや賞味期限切れの商品ということですか?

確かにそれもそうですね。でも、それだけではありません。フードロスは本来食べられるはずのものなのに捨てられてしまう食料のことを指します。なので、売り場で過剰に余ってしまった食品や規格外品などもそうですね。

でも、そしたら何を食べてそだったのかわからないってことですよね。ちょっと不安が…。

世界が注目しているコオロギなのですが、最近になって脚光を浴びはじめたので、飼育から商品の製造まできちんと整備されていませんでした。そこで立ち上がったのが、徳島大学と私の勤めている(株)グリラスです。そもそも徳島大学では約30年もの間コオロギの研究が行われていて、そのなかで培われたデータやアイデアをもとに、私たちが繁殖・飼育から商品の加工にいたるまでの環境を整備しました。これらの工程は国内にある自社ファームですべて行っていて、生産ロットごとにコオロギがいつ生まれ、どのようなエサを与えられて成長したのかまで管理されています。

なるほど、だからこうやってお店でも安心して提供できているってことですね。ということは、食用コオロギの分野では、徳島が最先端ってことですか?

それは間違いないと思います。コロナが落ち着いたら、海外から視察になんてことも十分考えられると思いますよ!

このことをもっとたくさんの人が知ったら、「うちでも提供したい」っていうお店もでてくるかもしれませんね。

そうなるといいですが、まだクリアしなければいけない課題もあります。これまでのコオロギの飼育方法は、採卵から給水・給餌、収穫までを手作業で行うものでした。そのため生産コストが膨大となり、産業としての発展がしにくい状況だったんです。そこで現在、徳島大学および株式会社ジェイテクトと共同でコオロギの自動飼育システムの開発に取り組んでいます。まず給水・給餌の工程と収穫時の分別作業を自動化することで生産工程を大幅に効率化できる半自動化飼育システムを導入。今後もこれまでの研究・飼育のノウハウを活かし、空間の最大活用と採卵から粉末化までの全自動化を実現したコオロギの全自動飼育システムの開発を行っていきます。

なるほどますます今後が楽しみですね。

お待たせしましたラーメン完成しました!

田村さん
田村さん

Information

中華そば 田村

住所
板野郡北島町鯛浜字大西108-1
電話番号
088-698-5343
営業時間
11:00〜21:00
定休日
木曜日(祝日の場合は翌日の金曜日が休)
ホームページ
https://tamura-men.com/

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