【とくしま病院ガイド2022-2023】とくしま医療トピックス/rTMS療法

【とくしま病院ガイド2022-2023】とくしま医療トピックス/rTMS療法

情報掲載日:

生物学的要素、心理社会的要素、社会的相互作用などさまざまな要因により発症すると言われる「うつ病」。その治療方法は〝転地療法〞〝認知行動療法〞〝薬物療法〞が一般的でした。しかし近年、新たな治療方法として[rTMS]という治療方法が登場し、注目されています。そこで今回、2020年に[rTMS]を導入し、治療方法に取り入れた『鳴門シーガル病院』の澤田先生にお話を伺いました。

教えてくれるのは

社会福祉法人 小渦会
鳴門シーガル病院
澤田 和之 先生
●精神保健指定医
●精神神経学会専門医


うつ病治療・その種類

 今までのうつ病の治療方法と言えば、患者に負のストレス刺激を与え続ける環境から離れることで、患者自身の精神状態の改善を図る〝転地療法〞。患者の偏った思考パターンを再学習によって変化を促す〝認知行動療法〞。それでも改善が見られない場合に行う〝薬物療法〞の3つが挙げられます。しかしながら薬物療法でも寛解にいたらず、2種類以上の投薬を行っても十分な効果が得られない治療抵抗性うつ病の患者や、薬物治療への副作用から治療の継続が困難となる患者もいることから、副作用の少ない新しい治療方法の確立が強く求められていました。そこで、誕生したのが、[rTMS]療法なのです。

うつ病の〝第4の治療法〟
rTMS療法ー

[rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)]療法とは、頭皮上に磁気コイルを設置し、反復的に磁気刺激を与える治療法。頭蓋骨の下にある「前頭皮質」と呼ばれる脳の表面に磁気刺激が加わることで脳内に張り巡らされた神経回路に変化が起こり、うつ病を患って異常となっている箇所を正常な状態に近づけ、抗うつ効果をもたらします。2008年にアメリカの食品医薬品局に承認され、世界的にはうつ病の標準治療の一つとして実施されていて、薬物療法だけでは十分な効果が得られなかった患者に改善が見られることがわかっています。しかし、日本では2019年に保険診療となったばかりのため、まだ認知度は低いのが現状です。

▲[rTMS]装置を用いて、患者の左側の背外側前頭前野を磁場刺激で活性化させる。


鳴門シーガル病院の
取り組みとはー

『鳴門シーガル病院』では、[rTMS]の治療に加え、必要に応じ従来の治療や光を浴びて身体のサイクルを正しく整える療法など複合的な治療を作業療法士や公認心理師とも連携しながら患者のケアを行っています。また、車の騒音や街の喧騒とは無縁で鳥のさえずりや潮騒が聞こえる同院の静かな立地条件は、患者が安心して治療を受けることができる理想的な環境にあります。これら包括的な治療と環境が、患者の症状や生活習慣の改善などQOLの向上にもつながっています。

鳴門シーガル病院の[rTMS療法]対象条件
● 医療機関でうつ病と診断された
● 現在、1種類以上の抗うつ薬の服薬治療を受けている
● 心理検査で中等以上のうつ病と診断された
● 最低6週間の入院が時間的・経済的に可能
● てんかんの既往歴がない
● 入院中の服薬遵守を約束できる
● 希死念慮(自らの手で死にたいと思う気持ち)まで至っていない

社会福祉法人 小渦会 鳴門シーガル病院


鳴門市瀬戸町堂浦字阿波井57
tel.088-688-0011
HPはこちら

診療時間
 9:00~12:00××
13:00~17:00××

※祝日は休診

※この記事は、『とくしま病院ガイド 2022春』から流用しています。掲載している情報は2022年3月1日現在のものです。法改正や社会情勢の変化により、料金などが変更される場合がありますのでご了承ください。

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