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どーもー、がんもです。
焼肉ではタンやミノといった部位が好きな私。(食感重視!)

おばあちゃんになっても、わたし…タン塩注文したいわ
「それには、丈夫な歯がいるんじゃないかな。オバーチャン」と、未来の孫の声が聞こえてきそうですが…
高齢になっても食を楽しめる、そんな世の中であってほしいな~と思います。
ここで本題。
歯医者さんと和食の料理人が、豪華でステキな介護食のお弁当[介護遊山箱]を作り、提供をはじめたそう!
さっそくお話を聞いてきました!
家族と楽しめる[介護遊山箱]で高齢者の食事に喜びを。
やってきたのは徳島市国府の歯科医院『スウェーデン歯科こくふ』。


遊山箱のお弁当を開発した内藤院長と日本料理店『和(やすらぎ)亭』(吉野川市川島町)の阿部さん。

高齢者向けの遊山箱弁当[介護遊山箱]を、さっそくご紹介いただけますか?
噛んだり、飲み込んだりする力が弱い高齢の方でも食べやすい和食のお弁当です。


[介護遊山箱]は、徳島市国府にある『山口木工』で作られた遊山箱にやわらかい和食メニューが詰められています。細かく刻まれた刺身や噛みやすくペースト状になったばら寿司。野菜や海老を茹でて裏ごしして丸め、食べやすいようにとろみをつけた天かす入りの天つゆとあわせた。
とてもかわいらしく華やかなお弁当。よく見ると、お刺身が細かく刻まれていたり、各素材が裏ごしされペースト状になっていたりと、歯の力が充分でない人のための食事であることがわかります。

丁寧に調理されているようですが、作るのが大変では?
ゆがいたり、裏ごししたり、細かく刻んだり…というのは和食の調理工程そのものなんです。今回、和食料理人にとって介護食を作ることは難しくないのだと知ることができました。


開発を提案したのは、歯科医師の内藤先生。スウェーデンへ留学した経験から「予防歯科」に着目しており、年齢に応じた適切な口腔管理、治療によって患者さんの健康的な歯を保つサポートをしています。また、通院が難しくなった高齢者へ向け訪問歯科診療を行うなど、地域貢献にも力を入れている歯医者さんです。


『スウェーデン歯科こくふ』北欧風の院内。待合室にはレゴのオブジェがたくさんあってテンション上がる~

どうして歯医者さんが介護食に目を向けたんだろう、とギモンに思ったのですが…
世の中にはいろいろな介護食の商品がありますが、それを食べる人の噛む力、飲み込む力に本当に合っているものどうか…というのは、口腔ケアや口腔リハビリに携わっている歯科医師や歯科衛生士が把握しやすいのです。一人ひとりの患者さんと向き合い、その人が食べやすい大きさや硬さを料理人と共有することで、「本当に楽しい食事」を提供できるのではないかと考えました。

食事とは、毎日の楽しむべきこと。しかし介護食の現状は「味が淡泊でおいしくない」「家族と別の食事を食べるのはさみしい」といった声も多いのだとか。

食への興味は生きる上で大切…だと聞いたことがあります。
[介護遊山箱]は、お祝いの席などの料理として提案しているそう。家族には同じ内容の通常版が用意され、「家族と同じ食事を囲む喜び」を体験してもらうことが大切だといいます。
「お孫さんと、家族と、お友だちと…みんなでこんな素敵な料理を食べることができたら良いですよね。じゃあ、それに向けて治療やリハビリを頑張ってみましょう」というきっかけや目標づくりにも役立ちます。

高齢の方には思い入れがあるのではと、伝統の‟遊山箱”に料理を詰めました。「子どもの頃、遊山箱を持ってピクニックに行ったんよ」と思い出を話してくれるおばあちゃんもいて。そのご家族にも喜んでいただけて、本当にうれしく思いました。

[介護遊山箱]は必要とする人に寄り添った商品。価格やメニューの内容については『スウェーデン歯科こくふ』または『和亭』までお問い合わせを。
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