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とある日の午後、割烹や居酒屋が軒を並べる鷹匠町を車で通りかかると『漂流食堂』なる文字を発見。その店名が掲げられているのは、1995年から営業している町中華の名店『末廣亭』の軒下。今日のMENUには[魯肉飯]、「タイカレーもあります」????????????? 東京や大阪で話題の間借り営業なのか? 気になる~。

というわけで『末廣亭』なのか『漂流食堂』なのか聞いてみた。「昨年春から週末中心にイベントやマルシェなどにスパイスカレーや台湾料理を提供するお店を出店していたんですが、その屋号が『漂流食堂』なんです。ランチタイムの営業は昨年から不定期で始めました。で、私は『末廣亭』の娘なので、ここが実家だから間借り営業ってわけでもないんですよ」と話してくれたのは平岡朱美さん。平岡さんは大阪・心斎橋のワインバーでソムリエとして約18年勤務していたそうで、フード類の調理もその時に学んだのだとか。どれも台湾出身の友人、スリランカやインド出身のシェフから直接教わったそう。メニューは日替わりで台湾料理の日、カレーの日がある。取材日は台湾料理の日だったので台湾の屋台飯を代表する[魯肉飯(ルーローハン)](大根餅とスープ付き・1,000円、ミニ500円)。

台北の薬膳調味料店から仕入れる八角・桂皮・五香粉といったスパイスを使って煮込んだ豚肉は香りが抜群、その豚肉の旨み満点の煮汁が染み込んだ厚揚げと煮玉子がこれまた旨い! 野菜もたっぷり食べてもらいたいと紫芋のマッシュポテトや茹でピーナッツなど地元野菜を中心に使って栄養バランスにも配慮している。副菜の大根餅もすべて手作りだ。

『漂流食堂』の営業は、火・水曜の11:00~16:00限定(そのほか平日営業の場合はSNSで告知。末廣亭の通常メニューはなし)で、カレーの日に登場するカレーには特徴の違うインド、スリランカ、ネパールなどがあるのだとか。こちらもホールスパイスをオイルで炒めるテンパリングから始める本格派だ。週末は徳島市東新町の『PONT NEUF blanc(ポンヌフブラン)』など月に2~3回イベント出店しているそうなので要チェック。




『末廣亭』は平岡さんの祖父が徳島市蔵本で創業して、徳島市南新町、その後現在の鷹匠町へと移転。そして2024年には創業70周年を迎えるそう。多くの人に愛される町中華にスパイスカレーや台湾料理という魅力がプラスされて、新たな歴史の1ページがスタートしたというわけだ。『末廣亭』と『漂流食堂』、昼夜どちらもお試しを!

