ごはんを食べに出かけよう。
さて、どのお店にする?
馴染みの店、人気の店、話題の店…。いろいろ候補はあがるけれど、
ちょっとディープで味のある、今まで足を踏み入れたことのないようなお店に行ってみたい!
今回アワログ編集部がお届けするのは、ちょっとわかりにくい場所にあるけれど、定食が絶品の名店。
いつものお店にちょっぴり飽きちゃったあなたへ。
探検気分で訪れてみて。
レスト喫茶 白いピアノ/鳴門市撫養町
店主の丁寧さ・繊細さが感じられる一品
[クリームコロッケ定食]750円▲38年前から変わらない味
モーニングをはじめ、ピラフやカレー、パスタといった喫茶店らしいメニュー名が並ぶなか、定食も7種類あり。からあげやしょうが焼きも人気ですが、「揚げたてが本当においしいんです!」と奥さんが絶賛するのがクリームコロッケ。
オープン当初から笹部さんがホワイトソースを作っており、小麦粉とバターを焦がさないように、だまにならないように、やさしくフライパンを揺らしていく。具材はだいたいカニか小エビ。「そのときの気分で変えちゃう」と笹部さん。
余談ですが、このホワイトソースはグラタンやドリアにも使われていて、「学生のころ食べたこの味がどうしてもまた食べたくて」と20年越しに来店したお客さんがいるそう。タルタルソースも自家製なのですが、こちらも具材はその日ごと。トウモロコシが入っていたり、カニカマが入っていたりと、アレンジの効いたタルタルは笹部さんの娘さんを筆頭にファンが多い。メニューがたくさんあるので、どれにするか悩んだらぜひオーダーしてみて。
ピアノと、マンガと、純喫茶
▲ピアノ型カウンター(音は出ません)。「それぞれに、ゆっくりと時間を過ごしてほしい」と店主・笹部さん。
店名から想像するに、きっと立派なピアノが置いてあるのだろうと思いながら、階段を登りドアに手を伸ばすと、カランコロンとささやかな音で鳴るベルに、純喫茶の趣を感じます。フロアに目をやると、店の真ん中に佇む、想像以上に立派でかわいらしい“ピアノ”に思わず口元がほころんでしまいます。
28年前までは本物の白いグランドピアノが店の片隅にあったそうですが、現在は大きなピアノ型のカウンターが置かれています。「『白いピアノ』っていう名前を付けちゃったから、ピアノは置いとかなあかんと思って(笑)」と、店主の笹部さん夫妻。28年前の改装時に特注で作ってもらったこのカウンターが、今はこの店のシンボルになっています。
▲大量のマンガ。ちなみに笹部さんの一番好きなマンガは『スラムダンク』。
ピアノと並ぶ同店のシンボルは、あらゆるところに置かれたマンガ。元々マンガ好きだった笹部さんが集めたものと、常連さんからのいただきものを合わせて、なんと5千冊以上あるそう(倉庫にも置いているので実際はもっとあるらしい!)。自由に読んでOKなので、気になっていたシリーズを探すのもいいかも。
オープンから38年。「いつまで続けられるかなあ」と笹部さんは笑います。それでも「体が動くうちは頑張ります」と話してくれました。
▲店はサンロード商店街の中ほどに位置し、向かいには公園があり。
※この記事は、2019年10月号Geenで掲載した内容です。
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